『色づく世界の明日から』を振り返る 第8話!
第8話の振り返り
あらすじ
『ほころびのカケラ』
夏ももうすぐ終わりという、ある日の帰り道。瞳美が以前色を見たという場所に連れ出した琥珀。魔法で人を幸せにすることを強く願う彼女は、瞳美の世界から色が失われた原因を突き止めるべく奮闘する。
唯翔からも協力を取り付けて、3人で「色が見えた日」の状況を再現することに。
(色づく世界の明日から 公式サイトより抜粋)
ストーリー
シーン① 琥珀の願い
琥珀「私は魔法でみんなを幸せにしたい」
琥珀は魔法を使えるようになった日から、それを願い続けている。
シーン② あさぎの撮影会
あさぎの撮影会が終わった後の部室。うざぎの次に好きだというペンギンの写真が撮れて大満足だという。ペンギンのポストカード制作にも前向きなあさぎ。
そんなあさぎに、瞳美はペンギンがどんな色をしているか尋ねる。
これで瞳美以外の撮影会は終了になるが、瞳美は撮影会のテーマがなかなか決まらないという。
シーン③ 琥珀の実験
琥珀「私はね、色が見えないのって、瞳美が自分に魔法をかけたせいじゃないかと思ってるんだ」
瞳美は当然のように否定するが、琥珀も「無意識」に魔法を掛けている可能性を強調する。
琥珀は瞳美が最近になって色の見える頻度が上がったことから、その「無意識の魔法」がほころび始めていると考えているよう。
そして、琥珀は瞳美に色が戻る条件について模索し始める。次第に、琥珀の探求心は瞳美と葵の関係性へと向けられていく。
後日、琥珀は瞳美と葵の距離を近付ける実験を行う。
葵は予備校があると実験の協力を渋るが、「瞳美のため」と頭を下げる琥珀を見て時間を割くことに。
その様子をのぞき見する胡桃と「こそこそ見てたら悪いだろ」と胡桃と連れ去る将。
この実験はうまくいかなかったため、琥珀は次の実験として、瞳美に葵を名字ではなく下の名前で呼ぶよう命令する。
琥珀「瞳美の感情が動くと色が見えるのかなと思ったんだ」
「けど、私が見てる前だと気持ちに集中できないよね」
またしても実験がうまくいかなかった琥珀は前向きに次の実験へと向かう。
瞳美「すみません。唯翔くんなんて」
葵 「別にいいよ。瞳美なら」
突然の名前呼びに固まる瞳美。魔法の音。自然に言ってしまった自分に驚く葵。
次の実験は葵の絵と似たテイストの絵本を探すというもの。
絵本を見て、小さい頃一つだけ色がついて見えた絵本があったと語る瞳美。
シーン④ 小さな時間魔法
自宅で時間魔法を研究する琥珀。琥珀が試しに時間魔法を行使すると、枯れていたバラが花開き、最終的には蕾へと戻る。
シーン⑤ 瞳美の撮影会
日常風景を収めたいと、街並みを撮ることに決めた瞳美。
街ゆく人を撮ったり、動物を撮ったり、それぞれの写真を収めていく。
シーン⑥ 胡桃とあさぎ
あさぎと一緒に猫を撮る胡桃の下に千草が自分を撮ってほしいと現れる。胡桃はそれを適当にあしらう。そのやり取りを見ていたあさぎは、
あさ「相変わらずですね、お二人は」
胡桃「ん? そうかな」
あさ「相変わらずが続くのって辛くないですか」
胡桃「別に」
「辛んだ、あさぎは?」
あさ「いいんです、今のままで」
「告白とかって、気持ちの押し付けみたいな気がしてしまって」
シーン⑦ 瞳美と琥珀
瞳美は海を背景に琥珀の写真を撮っていた。
琥珀「海は変わらない?」
瞳美「今のほうがキラキラしてる気がする。感じ方の違いかな」
「そういうのも確かめてみたくて、一つ一つ」
「こうして写真に撮りながら焼き付けておきたいの、みんなのこともずっと忘れないように」
そう言って瞳美は部員みんなをカメラに収めていく。葵だけは遠くから。
琥珀「瞳美はいつか帰りたいの、60年後に?」
ふいにそう問われ、複雑な表情を浮かべる瞳美。その話を将は影で聞いていた。
シーン⑧ 葵と将、胡桃とあさぎ
葵は猫を撮りたいという将のために猫じゃらし片手に猫の気を惹くことになるが、うまくいかない。
その様子を後ろから見ていた胡桃とあさぎ。将とのツーショットを撮ってあげると言う胡桃の言葉にあさぎは遠慮するが、
胡桃「文化祭が終わったら、三年は引退なんだよ」
そう言われ、はっとする。
将はあさぎに気付くことなく、瞳美の話を葵にする。
将 「もうすぐ帰んのかな、瞳美」
「そんな話、琥珀がしてたから」
葵 「へぇ」
将 「お前は平気なの?」
葵 「しょうがないだろ。瞳美には瞳美の事情があるだろうし」
将から目を逸らして答える葵。
将は瞳美が帰るのはみんな嫌だからかっこつけなくていいと言い、
将 「色が見えないって話、聞いたときはすごいビックリしてショックだった」
「言えずに辛かったんじゃないかって」
「あいつには笑っててほしい、せっかく仲良くなったんだから」
葵 「うん」
友達想いの将の言葉に、瞳美がみんなに打ち明ける前から色が見えないことを知っていた葵はただ首肯するのみだった。
シーン⑨ 瞳美と将
写真用に魔法で猫を呼び寄せたという琥珀がみんなを集める。その光景を写真に収めたいと自分から言い出す瞳美。
後日、瞳美はその写真の仕上げを将から教わる。
将 「写真をどういう仕上がりにしたいのかは、自分にどう見えてるか、自分がどう見たいかで変わってくる」
瞳美の選ぶ写真は部のみんなが映っているものばかり。
将 「瞳美の写真、前とイメージ変わったよな。人物写真が増えたせいかもだけど」
瞳美「そうですか?」
将 「初めは光なんかいらないって思ってるような写真が多かった。でも、最近は光を感じる写真が増えた」
瞳美「変わったのかな、私」
将 「俺は今のほうが好きだよ。楽しそうに見える、すごく」
将は楽しそうな瞳美を見て、「瞳美はいつか帰りたいの、60年後に?」という琥珀の言葉が頭をよぎるが、何も言い出せない。
シーン⑩ あさぎのカメラに時間魔法を行使する琥珀
カメラを壊したというあさぎが瞳美と将がいる部室にやってくる。
将でも直せないというカメラの不調に落ち込むあさぎ。
そこで琥珀は時間魔法をあさぎのカメラに行使する。
カメラは無事に直るが、琥珀は未だ自分の時間魔法に確信を持てないでいる様子。
シーン⑪ 元の状態に戻ったバラとカメラ
琥珀が帰宅すると、時間魔法で戻したはずのバラが枯れているのを発見する。
琥珀「これじゃ瞳美を未来に返すことなんて」
柚葉「未来のあなたはどうして瞳美が帰る方法を手紙に書かなかったと思う?」
「今の琥珀なら自分たちで解決できるってわかってて、あえて書かなかったんじゃないかしら」
琥珀は急いであさぎの元へ駆け出す。
あさぎのカメラも元の壊れた状態に戻っていた。
シーン⑫ 瞳美の願いと琥珀の願い
瞳美の撮った写真を眺める魔法写真美術部。
アルバムに写真を入れながら、瞳美は琥珀にだけ本音を漏らす。
瞳美「みんなと一緒なら、いつかモノクロじゃない写真も撮れるかな」
「琥珀に言われてからずっと考えてたの、未来に帰りたいかどうか」
「ここにいたいな」
それを聞いた琥珀は内心で呟く。
琥珀「私は魔法でみんなを幸せにしたい。でも、魔法で人を幸せにするのは本当に難しい」
登場する魔法
琥珀の時間魔法
琥珀が枯れたバラと壊れたカメラに掛けた魔法。対象のものの時間を巻き戻すというもの。どちらも一時的には修復されたが、時が経つと魔法をかける前の状態に戻ってしまった。
猫を集める魔法
撮影会の最後で琥珀が使った魔法。記念として、猫と戯れる部員を瞳美がカメラに収めた。
第8話の感想や考察
7話の続き
前回は瞳美が色がわからないことを告白して幕引きだったのですが、今回はその続きからではなく日常風景から始まります。
でも、瞳美はナチュラルにペンギンの色をあさぎに尋ねたりしていて、あさぎもナチュラルに受け答えしていますね。
続きはわざわざ描くまでもないってことでしょうか。そういえば、未来から来たって告白したときも、みんなそこまで驚いてなかったですもんね。
無意識の魔法
色が見えないのは瞳美自身が無意識にそういう魔法をかけているからじゃないかと。ところどころで描かれてきた伏線を琥珀が回収してくれました。
気になるのは同じくところどころで言われている「魔法を使う代償・リスク」だとか「無意識に魔法を使うことの危険性」あたりでしょうか。
なにやら不穏……。
これについてもツイッターであーだこーだ考えたものを投稿したのでそちらを。
「友達や恋人と別れたくないとか、そういうのあるだろうけど」
— ばおぺん🐧 (@bao_penguin) 2018年11月25日
「別にそういうのどうでもいい」
「あなたの悪い癖よ、瞳を逸らさないこと」
孫の性格を知り尽くす祖母の言葉っぽいけど、8話観た後じゃ「別れたくない」と思った瞳美が瞳を逸らして答えを出すフラグにも聴こえる#色づく世界の明日から
魔法には代償やコストがある(5話)
— ばおぺん🐧 (@bao_penguin) 2018年11月25日
魔法は人を幸せにするが不幸にもする(6話)
時間魔法のおかげで幸せを知ってしまった瞳美には何か不幸が待ってるんじゃ……とは思う
決められた結果を変えられないのであれば、自分の殻に閉じこもっていた78年の自分に戻ってしまうような何かが#色づく世界の明日から
瞳美は時間魔法の対価を払ってない的なツイートしたけど、一応バスっぽい何かの運転手にポポッキー支払ってるのかあ
— ばおぺん🐧 (@bao_penguin) 2018年11月26日
だとしたら、好きなもの(ポポッキー)を代償に時間魔法を使ってるともいえる
次の時間魔法があるとして、今の瞳美が支払わなければならない好きなものとは……#色づく世界の明日から
瞳はなぜ金色のサカナを知っていたのか 「色がついて見えた絵本」
前半のいちゃいちゃに紛れてさらっと気になる描写がありました。瞳美は「金色のサカナが描かれていない絵」を初めて見た葵の絵だと言うんですね。
↓ちなみに、1話で瞳美が見た葵の絵。
いや、がっつり描かれているけど、これって瞳美だけに見えていたの!?って感じです。補足すると、サカナが飛び出して瞳美に色を見せる前じゃなく、色を見せた後の絵です。
6話で葵も金色のサカナは「ときどき絵に描いていた」って言ってたし、この絵でも葵が描いていたのかと思ってました……。
でも、だとしたら、瞳美はいつこのサカナの存在を知ったんでしょうか。
気になるのは、図書館で瞳美が言っていた「小さい頃一つだけ色がついて見えた絵本があった」ということですね。
少し安直かなと思いますが、このときの会話がきっかけで葵が絵本作家を目指したとしたらあり得る展開ですよね。
いつか生まれてきて色がわからなくなる瞳美のために金色のサカナを目印にした絵本を描く。
……鶏の卵的な展開。やっぱり安直ですかね。
琥珀の時間魔法
こちらについては上に貼ったツイートの他にも、あれこれ考えたものを投稿しているので、またしても引用します。
時間魔法は未完成って説より、決められた結果までは変えられないって説のほうが好き
— ばおぺん🐧 (@bao_penguin) 2018年11月25日
自他ともに認める実力者の琥珀が二回同じミスを繰り返すのは考えにくいし、ただ未完成なだけなら、琥珀の性格的に努力で解決しそうなものなのに悟りに入った理由がわからない#色づく世界の明日から
オタク特有くそなが殴り書き第2弾
— ばおぺん🐧 (@bao_penguin) 2018年11月29日
6話の絵の中の世界と金色のサカナと葵の機嫌を損ねた理由についてあーだこーだ考えてたら、もしかして瞳美さんって未来変えられます?って思い始めた編#色づく世界の明日から #iroduku pic.twitter.com/lbXQ1U4yZO